肩こりと頭痛は関係ある?首・肩がつらいときに確認したい頭痛の種類と受診目安|つくばみらい市
「肩こりがひどくなると頭痛も出てくる」
「デスクワークの後、首から後頭部が重くなる」
「頭痛があるけれど、肩こりから来ているのか分からない」
こうした症状があると、つい**「肩こりが原因の頭痛」**と考えてしまいがちです。
結論からいうと、首・肩の症状と関連して頭痛がみられることはあります。
一方で、頭痛には緊張型頭痛、片頭痛、頚性頭痛などさまざまなタイプがあり、まれではあるものの医療機関での評価を優先すべき頭痛もあります。
そのため、
肩こり+頭痛
=肩をほぐせばいい
と決めつけるのは適切ではありません。
大切なのは、頭痛の出方、首の動きとの関係、吐き気などの随伴症状、仕事・睡眠・身体活動などを確認し、必要であれば医療機関につなぐことです。
今回は、肩こりと頭痛の関係と、みらい平Life Fun鍼灸接骨院で頭痛を伴う首・肩症状をどのように考えているのかを解説します。
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肩こりから頭痛が起こることはある?
首・肩の症状と頭痛が同時にみられることはありますが、「肩こりが頭痛を起こしている」と一方向に決めることはできません。
頭痛には複数のタイプがあります。
代表的なものとして、
・緊張型頭痛
・片頭痛
・頚性頭痛
・その他の二次性頭痛
などがあります。
例えば緊張型頭痛では、頭を締め付けられるような痛みがみられることがあります。
頚性頭痛では、頚部の問題と関連して頭痛が生じます。
しかし、患者さん自身が症状だけから頭痛の種類を正確に判断することは簡単ではありません。
「首がこっているから頚性頭痛」
とも限らないわけです。
頭痛は診断名を自己判断するより、どんな特徴があるのかを整理することが重要です。
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緊張型頭痛とは?
緊張型頭痛は、比較的よくみられる一次性頭痛の一つです。
典型的には、
・両側性
・締め付けられるような痛み
・軽度〜中等度
・通常の日常動作で著しく悪化しにくい
といった特徴があります。
ただし、すべての人が教科書通りになるわけではありません。
また、
筋肉が硬い
↓
血流が悪い
↓
緊張型頭痛になる
という説明だけで理解するのも不十分です。
頭痛は単純な「筋肉の硬さ」だけでは説明できず、睡眠やストレス、疼痛感受性など複数の要素が関係します。
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頚性頭痛とは?
頚性頭痛は、頚部の構造や機能に関連して生じる二次性頭痛として分類されます。
例えば、
・首の動きで頭痛が変化する
・首の可動域が低下している
・首と頭痛の症状が関連している
などが評価材料になります。
ただし、
首が硬い
=頚性頭痛
ではありません。
片頭痛などでも首の痛みやこりを伴うことがあります。
したがって、「首を触ったら硬かった」という理由だけで頭痛の種類を決めることはできません。
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片頭痛でも肩こりを感じることはある?
あります。
ここはかなり重要です。
「肩こりがひどくなった後に頭痛が出るから、肩こりが原因」
と思っていても、実際には頭痛に伴う症状として首・肩の不快感が出ている可能性もあります。
片頭痛では、
・ズキズキする痛み
・動くとつらくなる
・吐き気
・光や音がつらい
などがみられることがあります。
ただし、症状には個人差があります。
つまり、
肩こり → 頭痛
だけでなく、
頭痛と首・肩症状が同時に存在する
という見方も必要です。
人体は「原因→結果」を一本の矢印で描けるほど親切設計ではありません。
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デスクワーク後の頭痛なら姿勢が原因?
これも、姿勢だけでは判断できません。
デスクワークでは、
・長時間同じ姿勢
・画面を見続ける
・身体活動量の低下
・首や肩の動きの減少
・仕事上のストレス
・睡眠不足
などが同時に存在することがあります。
前回までの記事でも説明したように、
猫背だから肩こり
と決めつけるのではなく、
その姿勢をどれくらい続けているのか
身体を動かす機会があるのか
まで確認することが大切です。
頭痛についても同じです。
「頭が前に出ているから頭痛」と写真だけで原因を決めることはできません。
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首の動きと頭痛の関係は確認する
頭痛と首・肩症状がある場合には、首の動きも確認します。
例えば、
・上を向く
・下を向く
・左右を向く
・首を傾ける
といった動作です。
その際、
首を動かすと頭痛が変化するのか
を確認します。
また、
・首の可動域
・左右差
・肩甲骨や胸郭の動き
・腕を上げたときの首の反応
なども評価します。
ただし、動きに左右差があったからといって、
「ズレが頭痛の原因」
とは判断しません。
あくまで症状との関連を見るための評価です。
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頭痛があるとき肩を揉めばいい?
軽く肩を動かしたり、マッサージを受けたりすると楽になる人はいます。
しかし、頭痛があるからといって最初から強く首を揉んだり、ひねったりするのは勧められません。
特に、
今まで経験したことのない頭痛
突然起こった強い頭痛
神経症状を伴う頭痛
などでは、まず医療機関での評価が必要です。
頭痛を「筋肉が硬いだけ」と決めつけないことが重要です。
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運動は頭痛にも役立つ?
頭痛のタイプによっては、運動療法が選択肢になる場合があります。
頚性頭痛に対する2023年のシステマティックレビューでは、運動療法によって頭痛の強度や頻度などが改善する可能性が示されました。
ただし、含まれた研究の多くはバイアスリスクが高く、エビデンスの確実性は低〜非常に低いと評価されています。
さらに2026年のシステマティックレビュー・メタ解析では、頚性頭痛に対する運動療法や徒手療法について一定の効果が示唆された一方、長期的な効果や複合介入の上乗せ効果については不確実性が残っています。
つまり、
頭痛にはこの筋トレをすれば治る
というほど根拠は単純ではありません。
頭痛のタイプを考慮し、状態に合わせて運動を選択する必要があります。
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頭痛があるときの運動は何をする?
医療機関での評価が必要な状態が除外され、首・肩の機能と関連した症状が考えられる場合には、
・軽い首の運動
・肩関節の運動
・肩甲骨、胸郭を含む運動
・低負荷の持久力運動
・全身運動
などを状態に合わせて検討します。
頚部痛を伴う持続性頭痛に関する臨床ガイドラインでは、緊張型頭痛や頚性頭痛に対して、低負荷の頭頚部・頚肩部持久力運動などが選択肢として挙げられています。
ただし、
頭痛がある
↓
首が弱い
↓
首を鍛える
ではありません。
運動によって症状がどう変化するのかを確認します。
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マッサージ・整体だけで頭痛は改善する?
頭痛の種類によって考え方が異なります。
2026年の頚性頭痛に対するメタ解析では、徒手療法による短期的な頭痛強度の軽減が報告されています。
一方、12か月時点では偽治療との明確な差が確認されず、長期効果については不確実性があります。
そのため、
首をほぐせば頭痛が治る
と広告的に言い切れる根拠ではありません。
施術によって症状が変化する場合には利用しつつ、
・身体活動
・運動
・睡眠
・仕事環境
・頭痛の経過
まで確認する方が合理的です。
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鍼灸は頭痛に使われることがある?
頭痛の種類によっては鍼治療が検討されることがあります。
ただし、頭痛がある患者さん全員に最初から鍼灸を行うわけではありません。
重要なのは、
まず頭痛の特徴を確認すること
です。
特に初めて経験する頭痛や、いつもと明らかに違う頭痛では、施術より医療機関での評価を優先する場合があります。
みらい平院でも、整体・鍼灸という「手段」から決めるのではなく、症状を確認してから選択します。
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頭痛があるときに確認したい5つのポイント
自分の症状を整理する場合には、次の5項目を確認してみましょう。
1.いつから始まったか
突然なのか、徐々になのか。
2.どこが痛むか
片側、両側、後頭部、こめかみなど。
3.どんな痛みか
締め付ける、ズキズキする、突然激しく痛むなど。
4.何をすると変化するか
首を動かす、歩く、階段を上る、仕事をするなど。
5.頭痛以外の症状はあるか
吐き気、しびれ、筋力低下、視覚異常、発熱などです。
スマートフォンのメモなどに記録しておくと、医療機関を受診するときにも情報を伝えやすくなります。
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こんな頭痛は肩こりとして様子を見ない
次のような症状では、整体やマッサージより医療機関での評価を優先してください。
・突然発症した非常に強い頭痛
・今まで経験したことのない強い頭痛
・急速に悪化している
・手足のしびれや筋力低下を伴う
・言葉が出にくい
・意識状態がおかしい
・歩行が難しい
・発熱や強い首の痛みを伴う
・頭部外傷後に出現した
・繰り返し嘔吐する
・視覚異常を伴う
頭痛に関しては、「肩がこっているから大丈夫」という判断はしないことが重要です。
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みらい平Life Fun鍼灸接骨院では何を確認する?
頭痛を伴う肩こりでは、肩だけを触って判断しません。
症状に応じて次のような項目を確認します。
1.頭痛の特徴
発症時期、部位、頻度、強度、持続時間、随伴症状など。
2.首の可動域
上下・左右への動きと症状の変化を確認します。
3.肩関節・肩甲骨・胸郭
腕の動きと首・肩への影響を確認します。
4.姿勢・重心
頭部、胸郭、骨盤、足部などの位置関係を確認します。
ただし、姿勢の左右差をそのまま頭痛の原因とは判断しません。
5.動作
デスクワーク、スマートフォン、育児など、症状が出る場面を確認します。
6.睡眠・身体活動
寝不足、運動習慣、仕事中の活動量なども確認します。
7.医療機関への紹介が必要か
症状の特徴によっては、施術を行わず医療機関での評価を優先します。
「頭痛だから首を治療する」のではなく、最初に施術対象として適切なのかを確認することが重要です。
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施術・鍼灸・運動はどう使い分ける?
頭痛を伴う首・肩症状では、
評価
↓
必要なら医療機関
↓
施術可能な状態か判断
↓
施術・鍼灸・運動を選択
という順番で考えます。
例えば、
首・肩の動きと症状が関連している
可動域や動作を確認しながら、施術や運動を検討します。
運動不足がある
症状を確認しながら低負荷の運動から始めます。
睡眠や仕事の影響が大きい
施術だけでなく生活環境も整理します。
医療機関での評価が必要
整体・鍼灸を優先しません。
治療方法のメニュー表から患者さんを分類するのではなく、症状を見てから方法を選ぶという順番です。
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まとめ|「肩こりから来る頭痛」と最初から決めつけない
首・肩の症状と頭痛が一緒に現れることはあります。
しかし、
肩こり
↓
血流が悪くなる
↓
頭痛
という一つの説明ですべての頭痛を理解することはできません。
確認したいのは、
・頭痛の特徴
・首の動き
・肩甲骨・胸郭
・デスクワーク
・身体活動
・睡眠
・随伴症状
です。
そして最も重要なのは、医療機関での評価が必要な頭痛を見逃さないことです。
みらい平Life Fun鍼灸接骨院では、頭痛を「肩こりの延長」と決めつけず、症状の経過や首・肩の動き、姿勢・動作、生活背景まで確認し、必要に応じて医療機関での評価を優先します。
参考文献
- Fernández-de-Las-Peñas C, et al. Effectiveness of therapeutic exercise for the management of cervicogenic headache: A systematic review. 2023.
11研究を検討し、運動療法が頚性頭痛の強度・頻度・機能障害を軽減する可能性を報告しています。ただしエビデンスの確実性は低〜非常に低いとされています。 - Martins L, et al. Efficacy of nonsurgical interventions for the management of adults with cervicogenic headache: a systematic review and meta-analyses. Annals of Physical and Rehabilitation Medicine. 2026;69(4):102070. PMID: 41520459.
29件のRCTを検討。徒手療法の短期効果などが示唆されていますが、長期効果や複合介入について不確実性が残っています。 - Côté P, et al. Non-pharmacological management of persistent headaches associated with neck pain: A clinical practice guideline from the OPTIMa collaboration. European Journal of Pain. 2019. PMID: 30707486.
頚部痛を伴う持続性頭痛では、まず重大な病態や片頭痛などを鑑別し、その後に頭痛タイプに応じた教育・運動等を検討することを推奨しています。 - Koonalinthip N, et al. The Comparative Efficacy of Treatments for Cervicogenic Headache: A Systematic Review and Network Meta-Analysis of Randomised Controlled Trials. European Journal of Pain. 2026;30(2):e70219. PMID: 41569783.
頚性頭痛に対する複数の介入を比較した2026年のネットワークメタ解析です。介入間の差は報告されていますが、治療効果を一律に一般化することには注意が必要です。
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